※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年12月11日くらい。
『ウエハースの椅子』江國香織
〈ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。目の前にあるのにーーそして、椅子のくせにーー、決して腰をおろさせない。〉
〈私は自分がたったいま恋人を疑ったことにおどろき、動揺している。信じきっていなければ、愛に意味などないことを知っていた。〉
〈恋人が悪いのだ。あのひとは赦しすぎた。だから私がつけあがったのだ。つい信じてしまった。用心していたのに。〉
〈私たちはみんなけものなのだ。一匹ずつべつべつの、孤独な。それなのに一体何だって、社会などという幻想を作ってしまったのだろう。〉
〈私たちはけものらしく、きちんと生きなくてはいけない。あるいは、けものらしく、きちんと死ななくては。〉
江國香織再読週間。良いですわー。
この本も好きなんだな。
って、これも一度断舎離してしまって買い戻したんだけど\(^o^)/
そりゃこういう気質の女性にこういうスパダリだとこうなるよな。っていつも思う。
でもスパダリさんも一緒に絶望しているのがいいよね。羨ましい。最高やーん。
あの頃、を、ふと思い出す主人公にすごく共感するんだなぁ。
みんなどこ行っちゃったんだろう。私はどこに来てしまったのだろう。
ちょっと深沢さんの『人間滅亡的人生案内』思い出させる文あって笑った。
やっぱ好きだわ人間滅亡教w
▼これは本当に面白いから読んでほしい。
▼江國作品はこちらも好き。対比が良いよね~