※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年12月15日くらい。
『そういうふうにできている』さくらももこ
〈だが、お互いに一個の個体なのだ。親とか子供とかいう呼び方は人間が便宜上関係を示すうえで作ったもので、個体にとっては無関係である。私は“親だから”という理由でこの小さな生命に対して特権的な圧力をかけたり不用意な言葉で傷つけたりするようなことは決してしたくない。〉
〈だが、子供は子供で私ではなく、別の個性と個体を持ち、違う人生を歩んでゆくのだという距離は相変わらず気持ちの中にあるし、この気持ちは大切にしたいと思っている。〉
〈子供の体には、いたるところに親の愛情を湧かせるための起爆剤が地雷のように仕掛けられており、日常のあらゆる瞬間のしぐさ等、こちらが“可愛い”と思うように最初から作られている。親の方はもう降参するしかない。面倒臭くても疲れていても子供の面倒をみてしまうのだ。全くうまくできているものである。〉
〈だから子供が大きくなり、親に憎まれ口をたたいた時に、よく親は「あんなに可愛がって育てたのに」などと言うが、それは負け犬の遠吠えにすぎない。親は自分が可愛がりたいから可愛がったのだ。〉
ブックカフェで読んだ一冊。
やっぱさくらももこは文庫本より単行本だよなぁ。可愛すぎる。
中古本好きじゃないけど買おうかなぁ。
内容は妊娠〜出産〜産後少しの体験談エッセイ。
ブックカフェだから笑わないつもりだったのに、フフッと3回くらい笑ってしまったわ。
妊娠出産から3年しかたってないけどもう色々忘れているから、なんか懐かしかったー。
あの頃思い出して家帰って子どもと向き合おうっと。
・安定期はいわば妊娠中における青春時代
言われると確かに。
もっと青春謳歌すればよかった(笑)