※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年9月1日くらい。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
「ひとというのは最初こそ貰う側やけんど、いずれは与える側にならないかん。いつまでも、貰ってばかりじゃいかんのよ。親になれば、尚のこと。(略)」
苦しい境遇の人々がたくさん出てくるので終始なかなか重かった。
52ヘルツの声を聴ける人になれたらなぁとは思うけど、私の場合はまず村中のおばあちゃんが言ったように、貰ってばかりでなく与えられる人にならないとな。
親ですから、尚のこと。
52ヘルツの声が当たり前に届く社会になりますように。
そのためには一人一人が少しでも他者に関心を持たないと。
現代は他人に無関心すぎる(私もだけど…🤣🤣)。
ベタだけど『愛』の対義語は『無関心』だからね。至言。
▼最初に読んだ町田作品はこちらでした。
連作短編で思いもよらないところでつながっていて面白い。
▼町田作品はなかなか重いけれども、文章が読みやすくてハマる。
この本も連作短編集。これまた面白かった。