※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2023年2月19日くらい。
『おうち性教育はじめます』フクチマミ 村瀬幸浩
・性教育の効果
①性的トラブルを回避・対処できるようになる
②自己肯定感が高まる(自分の性や体に対して肯定的に捉えられるようになるから)
・慎重な性行動をとれるようにするには「恐怖」こそ障害。中絶や性感染症などの話で脅すのでは、深い理解へ繋がらない。
〈プライベートパーツ〉
他人(親であっても)が勝手に触ったり触らせたり、見ようとしたり見せたりしてはいけない部分
・口
・胸
・性器
・おしり
その人のいのち(妊娠・出産・性愛・生命)に関わる場所。大切な場所。
→勝手に触ったり見ようとしてきた人には「嫌だ!」と言い逃げること。
→世話や介護で触るのは仕方ないが、おしりなど触ってふざけるコミュニケーションは☓(親でも)
←プライベートパーツを勝手に見たり触るのが「好き」の表現だと思いかねないため。親や大人がきちんと線引しないと、体を触られたり見せるよう欲求されても「これは好意だから断れない」と、性犯罪に巻き込まれるかも。
★プライベートパーツは生活の中で繰り返し伝えるのが大事
・性や性器は人権そのもの。大事にする必要がある
・自分がされたくないこと、不快なことををされたら「NO・GO・TELL」だと子どもに伝える
NO…(拒否)イヤ!などハッキリ
GO…(逃げる)人の多い方へ
TELL…(話す)たとえ「秘密だよ」と言われても信頼できる大人に言う
・親の愛情を伝えるにはタッチング(触れる)とリスニング(傾聴)
「特別扱い」も愛を強く感じさせる効果あり(公平に特別扱いする)
思春期以降はリスニングに重点を置く
・子どもに伝えるときに気をつけること
①淡々と事実を伝える
②価値観をくっつけない
③子供が興味を示したときに答えるのがベスト
④高学年以上は同性の親が伝える
・子どもにきかれて答え方が浮かばなかったときは「いい質問だね調べておくよ」(→後で答えを考えてきちんと答える)
・自分で体を洗う練習は2〜3歳くらいから始めていい。自分の体は自分のものという意識が育つ
・外性器周辺はお風呂でしゃがんでお湯をかけて洗うということをきちんと教える
←そのときに外性器周辺のことについて教えてあげるといい
・体つきが変化しだしたら、親や異性の兄弟とは風呂や寝室を別にする(本人が一緒に入りたがっても)。親から線引。
・「びっくりしたでしょ?大人の体になったね。よかったね」
・性行為の種類3つ
①子どもを作るため(生殖の性)
②共に楽しく生きるため(快楽・共生の性)
→体の気持ちよさ、心の気持ちよさの2つが得られる
③支配するための性(支配の性)
権力・腕力・経済力・愛という名目で自分の言いなりにさせようとする
←その根っこにあるのは性(別)役割の偏見
・子どもがいつでも自分らしく生きることができるように、親はどんなときも子どもの絶対的な味方でいることが大事。
・親がメインでできるのは「味方だよ」ってメッセージを発信すること
日本が性産業先進国と言われているのは知ってたけど、世界のポルノの約6割が日本で作られてるまでは知らんかった。6割て🤣🤣🤣
私が外国の人だったら、そんな島国恐ろしくて子ども行かせられないぞ…。
読みやすく分かりやすく実践しようと思える良本だった。
知ってたけど長いこと読まなかったんだよな〜早く読めばよかった!
新米パパママたち必須の教科書になって欲しい。母子手帳の交付時に配ってほしい。
というか、こういう健全な知識(&意識)を皆が当たり前に持つような社会になって欲しいものだ。
機会があったら人に勧めよっと。