※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2023年5月7日くらい。
『ときをためる暮らし』つばた英子・つばたしゅういち
〈若いときは何でも一気にやっちゃおうと思うでしょ。それで嫌になっちゃうのね。根を詰めすぎず、ほどほどにやるのがいいみたい。台所のおそうじなんかもね、一気に片付けようと思えば億劫になるけど、時間のあるとき、すきまの時間にちょっとずつやっていけば、あまり苦にもならず、やっていけるんですよ。〉
「庭のない住宅は、住まいとは言えない」(ヨーロッパ)
〈みんなが、自分で食べる野菜をつくっていた。しかし、今はお金があれば、ほしいものがすぐ手に入るという世の中のシステムが、とてもいいものだと思われているのか、土地がどんどん手放されてしまって…。実のところ、お金なんて、ものすごく脆弱なものなんですよ。紙切れなんですから。ほんとは政府が土地をつくりだして、庶民にプレゼントするべきなんですよ。〉
〈手がかかるといえば、かかるけど、暮らしって、細かいことの積み重ねだと思うから、こういう手間もイヤじゃないんですよ。〉
〈人間って、動けば動くほど、動けるようになるんですよ。体も丈夫になっていくし。〉
〈自分に何が必要かを考えて暮らしてほしい。戦争中もなびいたけども、今はメディアにみんなが支配されちゃっている感じですね。自分でね、これと思う感性を育てないとダメですよ。たとえば、みんなが車を持つから、自分も持つというのは、おかしいと思うの。自分にあわないものは、やめておいたほうがいいと思う。〉
〈遠方に伝える言葉は、おのずと音楽的になるといいます。「やーきいもー、やきいも…(中略)」もうそれは、現代の死語かもしれません。でも、この物売りの声は、私たちの日常の暮らしに、自然の四季をよびこむ優雅なものでした。言葉は純粋化され、単純化され、透明になって心の深層に届きました。〉
人生の先輩の言葉は沁みるわぁ
半田とか高蔵寺とか文字で見るだけでさー。うん色々。
竿竹屋や焼き芋屋ってまだあるのかしら
やきいもーとか確かに季節感あった懐かし。。
おのずと音楽的に、ってなるほど確かになぁ。面白い。
▼暮らし系エッセイではこちらも良かった。
▼この本もすごくよかったなぁ。自分軸で自分の速度で暮らしたいねぇ。