※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年10月14日くらい。
『ボクと、正義と、アンパンマン』やなせたかし
〈それほど人気がなくても、良心的な味つけをして栄養もあって、「おいしい!」と皆さんによろこんでいただければうれしいのです。〉
〈ボクのように才能にあまり恵まれていないものはゆっくりと走ればいい。〉
〈善悪のバランスがあってこそ抑制力もできてくる。絶えずバランス感覚を持った人間であることは、人として生きていく上で必要です。〉
〈ボクはその時に思った。本当のスーパーマンは、ほんのささやかな親切を惜しまないひとだと。〉
〈しかし、もうすんだことです。いまのままでがまんします。〉
〈とにかく赤ちゃんは天使です。天使の期間はみじかいのが残念ですが、この世で天使を見られるのは幸福です。〉
〈戦う相手はバイキンマン。バイキンは食品の敵です。しかし実はパンを作るのもイースト菌なんです。戦いながらアンパンマンとバイキンマンは共存しています。〉
〈「どうせ、俺なんてダメだ」という人は、チャンスをつかもうとしていないのではありませんか。〉
〈ひとはみんな、よろこばせごっこをして生きています。それが、このいかにもさびしげな人生のささやかなたのしみになります。ボクらはそんなに長く生きはしません。星のいのちにくらべれば、瞬間にきえさっていきます。それならば、その束の間の人生は、なるべく楽しく暮らしたほうがいい。そして、その楽しさの最大のものは他のひとをよろこばせることなのです。〉
〈「第二青春時代」〉
〈つまり、これは本当の娘に対する親の愛で、自分の分身としてなにもかも許してしまっているからなのですね。本当の愛というものはそういうもので、完全な信頼の上になりたっているわけです。〉
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時は はやく すぎる
光る 星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
超癒し系の本。
アンパンマンの作者によるエッセイ本。
改めて思うけど、アンパンマンのマーチ深いな…。
『手のひらを太陽に』もやなせ先生が作詞したとは。知らなんだ。
『本当の愛』=『自分の分身としてなにもかも許す』←先日の『トーマの心臓』を思い出した。もうこれは一つの真理だな。
自分らしく自分のペースでコツコツ続けるのが良いのだ。
生き急いでもしょうがない。
やなせ先生の文章、せかせかしていないし素朴で良かったな。