※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年10月15日くらい。
『シンプルに生きる』ドミニック・ローホー
・妥協でものを選ぶと、自分もその程度に
・醸し出される「穏やかさ」こそ究極の品性
・ものが減ると幸せが増す
・限られたものだけで生活することは、生活の質を向上させる
・お金を失うのはだらしなさの代償
・ものを減らしてできた時間の余裕で怠けなさい
・「今を生きている」と実感する人は疲れを感じない
・幸せは現実をどう解釈するかによる
・マイナス思考になったら目の前のことに集中する
・避けて通れない不幸は、諦めと許しの気持ちとともに受け入れ、いずれどこかで役立つと言い聞かせる
・自分に回避できることは回避し、残りは忍耐と断固たる態度で取り組む
・相手に対して親切な言葉が言えないと思うときの黄金律は「何も言わない」こと
・おしゃべりは自己満足につながっているので、何も言わないほうがマシ
・幸せになるために他人を当てにしても無駄
・人助けとは、自分の頭で考えるよう導くこと
・孤独は、私たちの基本的な存在条件
・「孤独」と付き合う方法を今から考えておく(ex.料理、読書)
・善く生きるための唯一の方法は、生きていることを味わうこと
・この世の貧困の原因はエゴと所有することへの過剰な執着心
・私たちの目的は所有することではなく、存在すること。花を見るのは存在の世界に生きることであり、それを摘むのは所有の世界に生きることである(フロム)
・シンプルに生きることは、物質的な世のなかに対し自らの評価基準を持ち、本来自分に与えられている幸福に気づき、その恩恵にあずかり、お金や時間そして所有しているものを賢く活用すること
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・私の生活を複雑にしているのは何?
・それにはやるだけの価値があるの?
・私はどのようなときいちばん幸せ?
・持つことはいきることよりも重要?
・実際にどのくらい少ない持ち物で私は満足できるの?
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〈環境は人の個性を形成し、その人の選択に影響をおよぼします。(中略)その逆もしかりで、自分の願望に合う住環境を追い求めていくと、次第に自分が世間に向けて表現している自らの個性に気がつくようにもなるのです〉
〈物質的な豊かさは、優雅さや品格をもたらしてはくれません。それどころかあなたをものの虜にし、こころを破壊してしまいます。〉
〈まずは、ものを多く所有することをやめてごらんなさい。すると、自分自身にかける時間が増えます。からだをケアし、こころのなかを整理すると、精神面が充実し、自分という存在が意義深いものであることを実感できるようになります。〉
〈シンプルにすること、それは暮らし全体の風通しをよくし、ものの本質そして真髄を見極められるようにすることなのです。〉
〈蓄積は重荷となり、複雑さは混乱を招き、悩みや疲労を生みます。〉
〈残念ながら現実は、私たちがものを支配しているのではなく、その逆で、ものが私たちを支配しているのです。〉
〈自分らしいライフスタイルを持つことは、生活を限りなく豊かにしてくれます。〉
〈今の社会では、教育と道徳の質が低下したため、逆に儲けることへの誘惑と所有することへの渇望を、表面的でお気軽なかたちであおるようになっています。〉
〈ほとんどの場合、私たちは実際にしていることよりも、これからしなければいけないといった観念に圧倒されているのです。〉
〈もし何も創造するものがないのなら、あなた自身を創造しなさい。〉(『わが人生、思い出そして思想』ユング)
〈われわれは自らが創り出すものである。人柄の徳とは、現実の行為の習慣から生まれるもので、われわれが行う善い行為の積み重ねこそが、大人になったときに徳として表れるのである。〉(『ニコマコス倫理学』アリストテレス)
〈精神年齢が幼い人は、褒められるとすぐ有頂天になり、忍耐力に欠け、顔の表情も乏しくなりがちです。そうした人は必ず「私が、私が」と自分の話ばかりしがちで、社会においての振る舞い方も知りません。〉
〈反対に精神年齢が高い人は、おだやかな笑みを絶やさずにいることができ、自分のことをあまり語りません。そして、そういう人のほうがずっと若く見えるものです。〉
〈人生の質はその人がどれだけ自分がなすこと、考えること、そして選択することに注意を払えるか、その「度合い」によって決まってきます。そして自分が注意をそそいで行う行為は、必ず発展を見せるのです。〉
〈ほかのすべてを知りたいときに、自分自身に無知であることは、ばかばかしいことである。(プラトン)〉
〈自己を守り、弁護し、鍛え、敬意を払い、讃え、支配し、常に目を離さず、生涯を通じてその周りに秩序を置くべきである。(セネカ)〉
〈自らを慈しむことは人を幸せな気分にさせるものです。自らを受け入れることは、他人の意見から自分を解放させます。自分の夢を尊重し、願望を追求してみましょう。〉
〈本は精神の方向性を定める道しるべである(『自己への信頼』エマーソン)〉
〈つまり、内面の世界が外の世界を創るのです。にこやかに、生き生きと、優しくあることを選ぶ、そうすれば周りも同じように対応してくれます。〉
〈「思考」は「態度」に先行するもの。自分の周りを取り巻く外界はその反映でしかないのです。〉
〈天はわれわれに聞くためにふたつの耳を、話すためにひとつの口を与えてくれた。したがってわれわれは話すよりも二倍多く聞くべきである。(中国のことわざ)〉
〈尊敬すべきは、人に何も求めない人です。そういう人は、自分の内に永遠の可能性を見つけられるでしょう。〉
〈ただ生きるのでなく、善く生きよ。(ソクラテス)〉
〈生きるということは突き詰めれば食べて寝て、そして自分なりに何とか時間を潰すことでしかないのです。〉
〈十分だと思う者には十分与えられている(老子)〉
〈なぜ自分が生きているか、といった問いかけはしないほうがいいでしょう。これには答えがないからです。〉
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禅、エマーソン、ソロー、ホイットマン、ナバホ(ネイティブ・アメリカン)
再読本。
ミニマリズムの古典。
〈カシミヤの毛布はミニマリストの必需品〉とか〈貴婦人の小部屋をお手本に〉とか、いやしんどいッス🤣みたいな提案が多くあるので、この本こそ断捨離してやろうかと定期的に思うのだけど、やはり古典だけあって良いこともたくさん書いてあるんだよなぁ。
よってメモ多すぎた。めっちゃマキシム。
ミニマリズムの、基本的かつ重要なことが網羅されてる。と思う。
はい、断捨離やめますすみません。
いくつか、深沢七郎の『人類滅亡的人生案内』に少し通じるのがあったのが何だか面白かった。
『ハドリアヌス帝の回想』(ユルスナール)、ちょっと気になる。
▼深沢七郎『人類滅亡的人生案内』はこちら。面白い。