※別のところで書いていた読書記録を転載。
実際に読んだのは2022年10月28日くらい。
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
〈無から作り出した自分だけの隠れ家、恐れや望みをいくらでも持ち込める場所―――それが秘密です。〉
「みっともない人生にしないため、自分が何者で、先に何が待っているかを知っておいてください」
〈それは、時間切れ、ということです。やりたいことはいずれできると思ってきましたが、それは間違いで、すぐにも行動を起こさないと、機会は永遠に失われるかもしれない、ということです。〉
うーん。生命倫理って難しい。
難しくて思考停止して、私ならそもそもそういうのヤメとけば?って投げちゃうけども、まぁもう恩恵知ったら後戻りできないよなぁ。
最低限、物事始める前に色々想定して方針を固めるのが大事かなぁ。それでも運用したら問題出てくることは目に見えてるしなぁ。
残酷な話でした。
パッと見の印象だと、
・ルーシー先生…正義
・エミリ先生…自己満幸せおしつけ偽善(残酷)
・マダム…憐れみ偽善(幾分マシ)
という印象だったけど、これは第三者だから感じたことで、
もし私が提供者だったら、エミリ先生の元で何も知らずに与えられた『幸せ』に浸って生きたいと思った。
「みっともない人生にしないため、自分が何者で、先に何が待っているかを知っておいてください」
っあったけども。一理あるけど。普通の人ならいいけど提供者には重すぎる。よっぽど覚悟がないと。
結局みんな自分の考えの押し付けなんだよな。当人にしか幸せは分からないし。
あーやだやだ生命倫理。そもそもやめとこ。可哀想だもん。
あ、本としては淡々としながらも読みやすい本だった。
1期しか見てない『約束のネバーランド』思い出した。2期どんな話だったんだろ。